テストプレイ「トキシックロダンの短い夜」1
『そもそもどういうストーリーなのか』
GM:境界線 -Line-と呼ばれる日から66年後に日本は絶滅します。
木馬:絶滅。
GM:みんな死にます。
ハバマス:な、なんだってー?!
GM:元々日本はドゥームと呼ばれる魔法的な災厄によって何度も打撃を受けていたのですが、とうとう大終焉と後に呼ばれるであろう事態によってあなたたちを含め日本全体が死に絶えます。
木馬:なんでいつも日本なんだ!
GM:だって日本の文化が一番わかりやすいから……
木馬:そうだね(笑い)
GM:それでですね、あなたたちは死ぬんですが、ここに死因を決めるランダム表があるのでどうぞサクッと死んでください。
※さくっと死にましょうか。(D12)
死因表(D12)
1 狂死 "そして君はもがき苦しんだ。"
2 捕食 "そして君は噛み砕かれた。"
3 氷結 "そして君は凍えて震えた。"
4 溺死 "そして君は水底に沈んだ。"
5 転落 "そして君は奈落に墜ちた。"
6 窒息 "そして君は空気を求めた。"
7 激痛 "そして君は痛みに叫んだ。"
8 圧死 "そして君はすぐに潰れた。"
9 埋没 "そして君は光を失くした。"
10 焼死 "そして君は熱に焼かれた。"
11 感電 "そして君に電流が走った。"
12 爆発 "そして君は弾けて散った。"
木馬:焼死。
GM:燃えて死にました。
木馬:なんてこった、息子たちを残して。
GM:息子たちも死んでるから。
木馬:やめろ! そういうこと言うな!
ハバマス:怖いー!
GM:みんな死んだんだ!
ハバマス:みんな死んだんだ……!
GM:みんな死んだからあなたたちの死は特に凄く重要なことではない。
木馬:なるほど。
ハバマス:なるほどー!
GM:ハバマスさんは電気で死にました。
ハバマス:感電しました。ビリビリビリ。
GM:それぞれストーリーみたいなものも作ったのでお暇なときに見てください。
木馬:ドゥームが手叩いて喜んでるらしいです。
GM:はっはっはっ!
木馬:あれですな、息子たちを守ろうとして自傷ですかね。
ハバマス:ケタケタケタ、なんだよアイツ子供を守って死んだぞ!これからみんな死んじまうのにさ!
木馬:やめろ!悲しくなる!
GM:そうやって死んでしまったあなたたちですが、死ぬ前に見る走馬燈がありますね?あるんですよ。そこで過去の思い出が流れてきます。それを見ていると、明らかにあなたの知らない風景が出てきました。どう考えてもそこには行ったことが無いし、名前も知らなかったかもしれない。でもあなたたちはこの見ず知らずの場所で大事件が起きることをわかります。
木馬:なんてこった。
GM:そしてその大事件をどうにかして解決しなければ、これを足掛かりとして大終焉が起こり、またあなたたちは死んでしまうでしょう。しかしあなたたちは今は意識体なので、そこに手を出すことは出来ません。なので誰かに助けを求めるように祈りを捧げました。
GM:つまり死んでしまったので、生き直すために、過去に戻って、死亡フラグを折る。と言うストーリーです。
全員:(笑い)
木馬:まぁまぁまぁ、すげぇわかりやすく言うとそうだよね!
ハバマス:バッキバキに折ってやんぜぇー!
『今回予告』
GM:今回のセッションのタイトルとトレーラーです。
「トキシックロダンの短い夜」
センテンス:10/30 人数:2
魔法使い:可変 時代:繁栄期
この町は今夜、五万人の死者を作る。
怪奇現象として未解決となったあの事件は、
やはりドゥームの仕業だったのだろう。
深夜0時、大きく地面が揺れた瞬間
あの町で本当にあったことを、君たちは知る。
GM:そして最初の情報です。
「窒息死の町」
龍動町という町で五万人の死者が出た一夜があった。
誰も助かることもなく三日後に外部からの接触でその事実は全国に知られる。
しかし、人々は窒息死と判断され
寝ている間に呼吸筋の麻痺があったものとされながら
この大規模な事件の原因は特定されなかった。
ジンクス/15で次の情報が公開される。
GM:ジンクスで15を出したら次の情報が開示されますが、それは導入が終わってからの話。それでは導入をしていきましょう。
木馬:了解しました!
ハバマス:はい!
『導入 プリケット・ミラームーン』
GM:それではPC1のハバマスさんから。
ハバマス:はい。
GM:イメージ的にはまだ走馬燈の中で。龍動町というところでこんなことが起こるんだなぁとぼんやり思っているところから始まります。ぼんやりと龍動町を見ているとですね、不意に心臓を鷲掴みにされるような感覚を持って引きずり込まれます。
ハバマス:ふんふんふんふん。
GM:気が付くと、胸倉を掴んだような位置にいる赤い髪の女の人があなたを真顔で眺めていますね。
ハバマス:ふんふんふんふん。
GM:あなたにはこの女性の名前が「プリケット・ミラームーン」であることがなんとなく頭に入ってきます。
ハバマス:周りの風景はさっきと同じ感じですか?
GM:殺風景な感じの部屋の中です。
ハバマス:じゃあ、「ここは……」とかテンプレ的に言っておきましょうか。「俺はさっき死んだんじゃ……」
GM:「そうよ、死んだのよ。死んだからここにいるんでしょう?」
ハバマス:「なるほど、じゃあ、赤い髪のお前は死神か?」ていうか魔法使いの存在って知られていますか?
GM:たぶん知られてないんじゃないかと思います。
ハバマス:だったら赤い髪の死神っぽいなぁー。
GM:そっかー、死神かぁ。「へぇ、死神。そういう見方も出来るかもしれないわね」と。「まぁアンタを生かすも殺すもアタシの自由とも言えるけど」
ハバマス:「じゃあ、その死神さんが俺になんの用だ?」
GM:「なんの用って……用があるのはアンタのほうじゃなくって?」
ハバマス:「俺……俺が?」じゃあその直前で、自分が強く助かりたい?この状況をなんとかしたいと思っていたことを思い出してもいいですか?
GM:いいですよ。
ハバマス:じゃあ直観的に「お前が、いやあなたがあの状況をなんとか出来るんですか?!」
GM:じゃあそれを聞くとですね、プリケットは今まで真顔だったんですが、口角を釣り上げて楽しそうに笑いますかね。「ええ、なんとかしてあげるわ」
ハバマス:「お願いだ、なんでもする、なんでもするから、頼む、あの厄災を無かったことにしてくれ!」
GM:「ええいいわ、いいわよ?そんなに必死に頼まれるとやりがいがあるってもんね!」それじゃあ、なにがこのあとに起きるのか教えてとプリケットが言いまして、あなたも龍動町で事件が起きるということを教えます。
ハバマス:はいはいはい、こんなことがこれから起こるんだ、的な。
GM:「ちょうど三日後くらいね」
ハバマス:三日後ですか。
GM:プリケットは三日後なんです。「オッケー、わかった。龍動町を救えばいいのね」と言って、プリケットはその場にあなたを置き去りにしたまま、龍動町に行く準備を始めました。と言う感じで、ハバマスさんの導入はおしまいです。
ハバマス:はい、わかりました!
『導入 一松三子』
GM:プリケットは三日前だったんですけど、三子は一時間前くらいです。木馬さんの意識はぬいぐるみが敷き詰められた部屋の中にあります。一松三子が電源の入ったパソコンの前に座って、本でも読んでる感じですかね。
木馬:畜生話しかけ辛ぇなそれ!
GM:一松三子は、魔法使いとしては弱いのでハバマスさんみたいには話しかけられないです。
木馬:なるほど?
GM:話しかけるには、パソコンを使ってください。なんでもいいです、動画でも音声でも、メールが送られてくるでも。
木馬:なるほど、そうなのか。チュンさんから情報が来るんだな。
ハバマス:ああー。
木馬:それは置いといて、そうだなじゃあ。たぶんポケーとしながら「なんだろう気付かないのかな?」とかタバコを吸い始めるんですけど反応がないので。スハースハーとかやってるうちに自分の体が「あれ、パソコンの中……入れる!!」みたいになってですね。
GM:(笑い)
木馬:ヘイヘイ、ヘイ!と、メールで。
GM:じゃあメールがポンポンポンと送られてきて、一松もビクッて。
木馬:こっちはたぶん口頭でメールを送っているので一松より反応が早い感じで。「ここはどこだよオイ。お前は誰だよ!」って短文でメールが来る。
GM:「え、え、なにこれ……わっ、ちょ」メールの返信してても意味なさそうだな。返信してもたぶんエラーが出てきますね。
木馬:「いや、その場で良い、その場で良い」怖!その状況怖!
GM:「あ、そういう……最近流行りのアレだな」
木馬:流行ってんだ(笑い)
GM:「そ、なんか君みたいにね、よくわからない方法で連絡取ってくる奴がいるんだよ」
木馬:なるほど?で、ここに俺がいる理由が君はわかるのかと。
GM:「いや、知らないけど」
木馬:「うーん、ちょっと考える、待ってて」と、思い出してみるんだけどその事件しか出てこないんだよね。
GM:そうですね。「でも私に連絡を取ってきたんだから、私に依頼なんだろ。なにを調べればいいんだ?」
木馬:なるほど君は調べるのが得意なんだね!教養5あるんだね!
GM:そうですね、龍動町の名前を出してくれれば勝手に調べます。
木馬:「龍動町という町を知ってるかい?」
GM:「龍動町?龍動町ねぇ。どこだったかなぁ?」と言いながら調べ始めますね。
木馬:「そこで5万人死ぬらしいよ」
GM:「5万人?どこの情報だそれは……」と言ってる内に、木馬さんの意識が別の風景を映します。半分一松の部屋で半分龍動町。
木馬:わーお(笑い) どういうことだ。
GM:で、龍動町に木馬さんの好きな、鈴ちゃんの後ろ姿が現れます。
木馬:それを見ると「花簪か?」と言うしかないんですよね。
GM:鈴ちゃんは一瞬あなたのほうを振り向きますが何も言わず、また前を向いてそのまま歩き始めました。その傍ら、一松が龍動町について着々と調べています。
木馬:はーい。
GM:一方その頃、プリケットが町に到着して調べ始め、しばらくして地震が起きるという感じです。以上が導入になります。
『セッション開始』
GM:というわけで以降は「龍動町でどうしてその事件が起きたのか?」ということを調べるターンに移るんですが。
木馬:はいはいはい。
GM:マップ横にセンテンスと書かれたマス目がありますね?
ハバマス:はい。
GM:今回町について調べたり、ステータスを上げたり、魔法を開放したり出来る時間がセンテンス10までです。10回以内の間に準備を整えてください。
木馬:10ターン以内に?
GM:準備が10ターン。そこから戦闘が始まって30ターン以内に大元のドゥームを倒さなければ事件が起きます。具体的には10ターン以内に敵の居所を突き止め、30ターン以内にそいつを倒すという流れになります。
木馬:なるほど?
GM:とりあえず1ターン目スタートです。
木馬:はーい
ハバマス:はい!
続
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